こんにちは。
現場監督の上里田(あがりだ)です!
このたび、お客様のご依頼でお母様の嫁入り道具の和箪笥をリペアしました。
側面はオーク(楢)で、扉はウォルナット(胡桃)でできています。
壊れた扉を直して、浮いていた背板をおさえました。
年季が入り真っ黒に変色していたため、丸山大工と横山大工が丁寧に丁寧に、ごくごく薄く削りました。
汚れや傷が消え隅々まで美しく蘇りました。
その上で保護のための塗料を塗ります。
自然素材塗料「彩(いろどり)」のライトウォークを塗りたかったのですが、木の色が濃いため今回は「オスモ」のナチュラルを選びました。
美しい木目の古い味わいを残しつつ、綺麗にナチュラルに仕上がりました。
こちらの和箪笥は、もともと良質な材料を使い丁寧に良い仕事をされていた家具でした。
また、お母様の思いやご家族の歴史が詰まっているでしょうから、後世に残していく価値のある家具。
当然、価値あるリペアだと思います。
ちなみに鍵もしっかり使えます。
お客様宅にお持ちすると出来上がりを大変喜ばれました。
和箪笥の表情も、美しく生き生きとしているように見えました。
(きっとその時、和箪笥からは、私が美しく生き生きと見えたことでしょう!!)